大人コミックの表紙を思い起こさせる印象的なイラストを手掛ける徒花ブルームさん。今回、カストリ書房にて初個展開催にあたって、徒花ブルームさんとはどのような方なのか、インタビューしました。
──こんにちは。今日はインタビューに答えてくださりありがとうございます。インスタグラムで初めてイラストを拝見したのですが、そもそも活動名(adbn_booming)はどうお読みすれば良いのでしょう?
徒花 こんにちは。徒花ブルーム(あだばなぶるーむ)です。
───教えて頂ける範囲で、徒花さんのことを教えて下さい。
徒花 1993年だから平成5年生まれで、新潟県の出身です。幼稚園の頃から画を描くことは好きだったんです。特に果物と動物が。画材は子供が使うものなので、特別なものではなく、クレヨンとか絵の具とかです。将来は画の道に進むつもりはなくて、地元の造形大学で視覚デザインを専攻して、そのまま卒業。今は東京のネット広告関係の会社に制作として勤めてます。
──徒花さんはインスタで、2〜3日に1作品のペースで精力的にイラストをアップしてますけど、活動範囲はインスタだけですか? 他のSNSとか、リアルな展示とかはなさっていないんですか?
徒花 インスタだけですね(笑) 特に理由はないんですが・・・
──ほとんどのイラストに女性が登場していて、たぶん同一人物に見えるんですけど、このあたりはどうなんでしょう? 自傷行為を連想させるシーンや、濡れ場っぽいシーンもあるし、服装もケバケバしくて、特徴あるキャラクターですよね(笑) 人物の背景は、ラブホテルの景色だったり。特に面白いなと思ったのが、カラオケ映像でした。
徒花 はい。同じ人ですね。特に名前やモデルになった人はないです(笑) ヒョウ柄とお酒が好きで。自傷行為っぽいシーンも、下世話というか、俗っぽくてドロドロしたのが好きなんです。髪の毛も濡れていたり、汗でベタベタしてる。サラサラしたのが嘘くさいというか。カラオケの映像も個人的に好きですね〜。チューハイやツナ缶なんかの身近なアイテムを入れるのも好きです。
──あと、グラデーションの色使いが綺麗ですね。
徒花 浮世絵に見られる現実離れした色使いに影響受けてたりします。水色から始まって桃色になるグラデーションとか。
──トーンを貼ってるせいか、なんというか昔見たことあるような大人漫画のコミックというか、その表紙ぽいですね。
徒花 何やっても古くなってしまいます。自由に描くイラストでも「懐かしい感じがするよね」と周りに言われる。そこまで言われるなら、意識的に描いてみようと。それでかもしれないです。
──イラストに登場するお姉さんは、少しゴツくて逞しいイメージがありますけど、飲んでいるのは独りだし、バーなどのお洒落な空間でも居酒屋なんかの賑々しい空間でもなく、路地裏とか自宅らしきベランダですよね。服装や化粧はケバケバしいけど、でも都会特有の「疲れ」とか「孤独」みたいなものを感じます。ところで、徒花さんは同僚には、このイラストやインスタのことを公開してるんですか?
徒花 はい。仲の良い数人には(笑)
──徒花さんは、ネットに画を公開して、人と繋がりたい、といった願望ありますか?
徒花 う〜ん・・・ ネットの繋がりにリアルな実感をあまり感じなくて。感想貰えるのは嬉しいんですが。ネットがあまり得意じゃなくて。
──さっき、お酒を描くのが好きとのことでしたけど、ご自身で飲むのが好きなんですか?
徒花 はい。二日前の記憶がないですね(笑) むせるくらい濃いラムコークを8,9杯飲んで、そのまま記憶が・・・。ゴールデン街にはよく行きます。普段関わることのない業種の方と話ができたりする店で、少し昔のサブカルの話とかたくさん聞けて楽しいです。そういう人の話を聞いているのが好きで。
──このイラストでのお仕事経験はありますか?
徒花 いえ。まだないです。あったらいいな〜。
──お菓子のパッケージとか、文庫本の表紙とかはまりそうな気がします。個人的にTシャツ欲しいです。今日はありがとうございました。
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