日本最大の遊廓、吉原。ここ吉原から生まれた、江戸を代表する伝統文様「吉原つなぎ」。この文様は、江戸時代に吉原遊廓の引き手茶屋に吊された暖簾や、客引きをする若衆の半纏などに用いられ、多くの輪が繋がる図案から良縁を叶える縁起の良い柄として、市中の人々にも愛される文様として愛されてきました。
豆タイルは、戦前からカフェー建築などで用いられてきましたが、戦後の赤線建築でも多く用いられてきました。当初は衛生上の理由からタイルが用いられたようですが、次第に華美を競うようになり、戦後生まれた公娼地帯 赤線では、全国的に用いられ、昭和33年の売春防止法施行とともに、娼家の彩りとしての豆タイルは消えました。
青森県津軽地方に伝わる伝統的な刺し子技法「こぎん刺し」は、民俗性・芸術性豊かなことから、民俗学者・田中忠三郎が熱心に蒐集したことでも広く知られています。鼻緒のデザインが左右でそれぞれ異なるこぎん刺しの鼻緒を主に手掛ける、夏次郎商店さんが手掛ける「吉原つなぎ」と「赤線豆タイル」──。近世から現代戦後までを彩った色街の意匠を下駄に纏う展示会です。
会期
・鼻緒価格:10,000円(男物・女物どちらも)・下駄価格:男物 5,000円、女物 4,000円
・挿げ料金:無料
・納期:7月~8月中に順次発送
・納品方法:挿げ次第、送料無料でお届けいたします。
※価格は税込
会期
吉原カストリ書房(東京都台東区千束4-39-3)2018年6月16日(土)~6月24日(日)
12時~18時(最終日17時迄)
月曜日定休
京都カストリギャラリー(京都市下京区早尾町313-3 五条モール内)
2018年6月30日(土)~7月3日(火)
12時~18時(最終日17時迄)
定休なし
夏次郎商店について
2006年創業。こぎん刺し作家。左右でデザインの異なる「ちぐはぐ鼻緒こぎん」を主に制作、感性が高くデニムにも合う鼻緒など、現代的なこぎん刺しを研究・制作している。夏次郎商店 展示歴
2011年:デザインフェスタ出展(以後、毎年出展)2014年:弘前市CASAICOにてグループ展「蝶ネクタイ展」に参加。あ~てぃすとマーケットin横浜出展
2015年:世田谷区ワサビエリシにてグループ展「kogin-こぎん刺しモダン」に参加
2016年: 弘前市CASAICOにて初の個展「夏次郎商店 いぱだだこぎん刺し展」開催。星野リゾート 界 津軽にて個展「歩くこぎん展」開催
2017年:浅草アミューズミュージアムにて「いぱだだを履く。展」開催
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