期間中は、戦後間もなく発行されていた貴重な実物のカストリ雑誌を店内に展示。『カストリ雑誌創刊号 表紙コレクション』をお買い上げの方は、資料室にて、約150点あまりのカストリ雑誌が読み放題!(以前にネットや店頭にてお求めの方はご持参ください)
カストリ雑誌とは
敗戦後まもなく発行されていた大衆娯楽誌の一群を指して、誰ともなく「カストリ雑誌」と読んでいました。当時、密造酒の代名詞としてカストリ酒(※)がヤミ市を中心に出回り、粗悪なアルコールにより失明者も出たといいます。やがて〝カストリ〟が〝粗悪なもの〟の形容詞化され、「カストリ雑誌」の他に「カストリ出版社」「カストリ新聞」と俗称が広まります。カストリ雑誌は、扇情的な性を扱い、粗悪な用紙に印刷され、A5判型36ページ内外の薄っぺらな雑誌でしたが、戦中禁欲を強いられていた大衆に歓迎され、爆発的な数のタイトルが発行されたと言われていますが、読み捨てされ、人々から忘れられた存在となってしまった結果、カストリ雑誌の総体はいまだ分かっていません。戦後雑誌史における最後の空白とも言えるカストリ雑誌。
※酒を絞り終えた酒粕から、さらに醸造させた酒。戦前からあったが、戦後は悪質な酒の俗称・代名11詞として用いられてしまった。
『カストリ雑誌創刊号 表紙コレクション』
カストリ雑誌の中でも、とりわけ貴重な創刊号116冊の表紙を集めたコレクション集。新潟県十日町市のコレクターが秘蔵していたカストリ雑誌を集成、戦後約70年を経て初の大規模コレクション集。表紙コレクションの他、カストリ雑誌の統計分析や、詳細な解説、総目次も収録。会期と場所
・2018年7月14日(金)〜20日(金)・10時〜17時
・カストリ書房資料室
グッズ販売
カストリ雑誌の表紙を飾ったデザインは、現代の目から見てもハッとさせられるビビッドでエロチカルな図案ばかり。これまで見過ごされてきましたが、市井の名もなきデザイナーたちが遺した仕事です。今回は、表紙デザインを活かした限定カストリ雑誌グッズを販売します。・マッチ:250円(税込)
・キーホルダー:540円(税込)
・シール:432円(税込)
・Tシャツ:3500円(税込)
・表紙額装販売:2,500円(税込)
・スマホケース(2980円税込、iPhone8 / iPhone Xのみ)
※すべて予価
この他にも随時グッズは追加予定。カストリ書房Twitterにて告知致します。
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